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今取り組んでいるデジエット(デジタルダイエット)の体験モニターは、もう3週目に入りました。スマートフォンの無駄な使用を控えることで本来の時間と集中力を取り戻し、「自分のやりたいことに注力していこう」という意図が大きいこのプログラム。
続けていく中で、確かにスマートフォンを手に取る時間が減り、ちょっと弱りつつあった本を読む集中力が戻って来つつあるのを感じます。そしてスマートフォン自体を「あまり触りたくないな」という思いも出てきました。そうなると、今までスマートフォンに頼っていた日常で必要な機能が使えなくなります。例えば電卓。それで棚の奥から大きな電卓を出して叩いてみたりする。例えばカメラ。結構いい一眼レフを持っているのに、アイフォンのあまりにも優れたカメラ機能の前に全く出番がなくなっていたことに気づく。
僕はカメラのようなアナログなものを手に取り使う感覚がとても好きだったのに、どうしてそんなことも忘れていたのだろうと、不思議に思いました。強力なマルチタスクを誇るスマートフォンが持つ、まるで最新の掃除機の如きすさまじい吸引力。それにただただ吸い込まれていた自分に気づき、とりあえずスイッチを切ってみることに成功しました。実に久しぶりのOFFです。
そしてこのON、OFFをある程度自分でコントロールすることができれば、スマートフォンという人類のちょっと早い願いの結晶化と、いい関係で付き合えるのではないのかなという手応えを感じています。
デジタルとのバランスを取るためのアナログ感。そこを意識して過ごしてみたいなと思う今です。久しぶりに、ギアを足で蹴り上げるマニュアルのバイクなんかにも乗りたいな。
(山田直 Teachersスタッフ)