現在僕も取り組んでいる全5回、4週間の「デジエット(デジタルダイエット)グループワーク」のモニター体験。こちらは早くも一週目が過ぎました。
毎日スマホのスクリーンタイム機能を使い、使用時間と持ち上げた回数、そして使用したアプリなどを確認する習慣が定着しました。それにより圧倒的にスマホに触れる時間が減り、必要最低限に使うことができています。ちょっと驚きですね。
感覚ではなく、客観的に自分の行動、スマホとの関係性を知ることができるということは、とても大きいなと感じています。「知れば見極めができて、見極めができると手放すことができる」そんな昔ヨガの中で教わった言葉を思い出します。
そして第2回目のメインワークは「スージングタッチ」。スージングとは「落ち着かせる」「なだめる」といった意味があり、自分の体に自分自身で触れることで、心を静かに落ち着かせるセルフ・コンパッションのケアです。
肩にそっと手を当てたり、両手で優しく抱きしめたり、お腹や胸の上で手を重ねたりしながら目を閉じる。ただそれだけなのですが、これがすごく効果的なんです。スーと心が鎮まり、頭のざわめきが無くなっていく。「その瞬間スマホのことなんて全く忘れていました」という声まで出るほどです。どうしてこんなことが起こるのか?と考えいて思ったことは、それは単純に「シン
プルなこと」だからでした。
私たちの日常はあまりにも複雑になり過ぎており、またたくさんの情報で溢れかえっています。そしてそれを解消する方法ですら複雑化しています。自律神経を整えるためのたくさんのマニュアル本を見るたびに、僕の交感神経は激しく躍動するのを感じます。
いや、こんなことでいいんだよ。単純でいて素朴、そして普段では「ちょっと恥ずかしい」と思うようなことをちゃんと自分自身にしてあげること。そうした時に深い安堵感と共に心が静まっていく。完全なる安心感。それは「自分が自分自身を傷つけることがない」とわかっているからでしょう。
スマホを使って心がざわついた時には、ただシンプルに自分に手を当ててあげる。それだけで、思考の世界から感覚の世界にすぐシフトできます。場合によっては瞑想よりも早く、何より役に立つマインドフルネスの実践なのでしょう。
(山田直 Teachersスタッフ)